杉本 春奈 写真展 「昼の月、たましいの鞘」

Copyright: SUGIMOTO Haruna
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  • 杉本春奈 写真展「昼の月、たましいの鞘」

  • 2019.6.1(土)ー 6.16(日)

  • SUGIMOTO Haruna

  • The Moon of the Daytime, The Sheath of the Anima

  • June 1- 16, 2019


※6月17日以降は火・土・日曜日等、休廊日等を除き7月11日(木)まで本展覧会をご覧いただけます
開廊時間を変更している場合もございますので、お手数ですが事前に休廊日等をご確認の上、ご来場くださいますようお願いいたします


 杉本春奈氏は1986年高知県に生まれ、高知をベースに写真作品を制作、発表を 続けている作家です。近年はスウェーデンで滞在制作するなど、海外にも活躍の場を広げています。

 「昼の月、たましいの鞘」は杉本氏が、高知宿毛市在住のアーティスト、依岡みどりさんと彼女が暮らす町を撮影したものです。

 今回の作品について杉本氏は以下のように語っています。
「小さなきっかけにより、私は彼女を撮影する事になる。 彼女は高知県の西の端、宿毛市に住んでいて、絵を描いている人だった。アトリエで撮影 していると、机上に置かれていた短歌の本が目に止まった。ある歌を教えてもらった。 『さくらばな陽に泡立つを見守(まも)りゐるこの冥き遊星に人と生れて』(山中智恵子) 地上には目だけあって、遠くにいる実体の私がそれを眺めているような時があると彼女は言う。 受け入れがたい事があっても、自分が健康であり続ける限りは生きるし、生かされる。 透明人間のような所在のなさを私も感じた事がある。山中智恵子もそうだったのかもしれない。 ここにいるようでいない、私たちの日々の記録。」

 依岡みどりさんのどことなく儚い様と宿毛のみずみずしい風景を杉本氏が独特の感性で捉えた、滔々と流れる「時間」を感じさせる美しく印象的な作品となっています。  ご多忙のことと存じますが、本展覧会をご高覧いただければ幸いです。なお、初日6月1日(土)には杉本春奈氏が高知から来廊される予定です。

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