銀杏菴でのPALLALINK展「REFLECTIONS 多様な断面 Various Sections」開催に伴い、ギャラリーKaiでは palla/ 河原和彦氏の作品を中心とした常設展を開催中です。
銀杏菴でのPALLALINK展のご案内は「お知らせ」からご覧いただけます。
ギャラリーKaiは火曜日祝日の定休日に加え、土日はアポイントメント制となっております。
銀杏菴でのPALLALINK展「REFLECTIONS 多様な断面 Various Sections」開催に伴い、ギャラリーKaiでは palla/ 河原和彦氏の作品を中心とした常設展を開催中です。
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山中氏は1967年神戸市に生まれ、芦屋女子短期大学を卒業後、裏千家学園に学び、茶道教授となる一方で大阪のビジュアルアーツ専門学校を卒業後、関西をベースに活動し、写真作品を発表している作家です。
これまで彼女は、日常生活の時間の流れの中で気にとめることの少ない何気ない場面を正方形の画面にとどめた写真作品を制作してきました。そこから現れてくる像と、肉眼では止まった時間の中から世界を みることができない我々の視覚による印象との間に、奇妙な「ずれ」を感じさせ、独特のユーモアを持った世界を構成し、見る人の世界との関わりを問いかけるような作品となっています。 2000年代初頭から作家は新しく開発された町に移り住み、新しい生活を始めました。そこで3人の子供を産み育て創作活動を続けています。今回の作品展では、21世紀のニュータウンで、そこで成長を重ねる子供たちの姿を通して人間の営みが街を育てていく様子を独特の視線で捉えています。 自身の作品について作家は次のように語っています。
「この新しい街に住んで13年。誰も知り合いがいなかった世界が子どもたちの成長と共に地域に溶け込み、つながりが生まれていく。それをリアルに体験した今だからこそ撮りたいものがある。ニュータウンが整備された無機質な美しい街であるだけではなく。人々が寄り添い温かく協力しあえる、そして確実にこの子どもたちの故郷と呼べる場所になっていくのを感じる。そんな街の成り立ちを撮り続けたい。」
今回の展覧会では、6×6センチのフィルムと二眼レフカメラを使って撮影されたカラーの写真作品、 約15点を展示、販売いたします。
13:00~19:00
火曜・祝日休廊(会期中の休廊日: 10/6、10/12、10/13、10/20)
河原和彦氏は1969年大阪市に生まれ、大阪市立大学で建築を学び、建築設計の仕事に携わったのち、Pallaというアーティスト名を使い、1枚の写真を折り返し反転させ繰り返し重ね合わせる手法や、動画を 使った独自の手法を用いて映像・写真作品を発表している作家です。
今回の作品は現実世界のものごとを捉えた写真ではなく、コンピュータ上で生成された動画空間の一瞬をとどめたスナップショットです。作品についてPalla氏は次のように語っています。
「作品は、コンピュータによりシミュレートされた空間の一瞬を描画したものである。
シミュレートされるのはごく単純な物理現象である。仮想空間に配置されたオブジェクト群が一つの重力圏に捕らえ られ、お互い衝突を繰り返しながら運動する様子を仮想カメラで撮影している。
コンピュータによって描かれた空間のあらゆる現象は、あたかもすべて自動生成されて現れてくるようにみえるが、実際の ところこの仮想空間は、プログラミングする人間の作為・意志・感性によって絶妙な調和を保っている。
激しい衝突を繰り返しながら徐々に大きな塊となっていく様子は『星の誕生』を思わせる。
偶然にまかせて描かれたコンピュータのストロークは、果てしないドラマの序章を告げるかのように豊かで美しい。その全ては人間の作為(ストローク)に過ぎないにもかかわらず。」
コンピュータ上という現実世界に存在する様々なものごとから切り離された仮想空間の中で、人の手によるプログラムによって作り出された動画とその静止画像は、それをみる人に「現実とはなにか」を問いかけることでしょう。一見シンプルにもみえるものの、複雑で予測不能な一瞬が織りなす視覚的な世界を楽しんでいただけることと思います。今回の展覧会では、映像作品とインクジェットによる平面作品を展示いたします。
お知らせ>>>10月31日から11月28日の3回にわたり、富田林市公民館でPallaさんのワークショップが開催されます。
13:00~19:00
火曜・祝日休廊 土曜・日曜はアポイントメント制
Closed on Tuesday & Holiday. By appointment only on Saturday & Sunday.
その他の休廊日はこちらをご参照ください:休廊日等のご案内
ギャラリーのコレクションより、楢木逸郎さん、Palla/ 河原和彦さん、山中賀與子さん、ベルナール・フォコンさん、杉本春奈さんほか、15点の作品を展示しています。
13:00~19:00
会期中は6月9日(火)のみ休廊
Closed on 9 June.
その他の休廊日はこちらをご参照ください:休廊日等のご案内
この展覧会はオランダ王国大使館の助成を受けています
デュッカー氏は1950年オランダに生まれ、現在はオランダのユトレヒトを拠点に活動し、個展や写真集等で多くの作品を発表している写真家です。今回の「36 Views on Mount Fuji <富嶽三十六景>」は葛飾北斎(1760–1849)の「冨嶽三十六景」にインスパイアされたデュッカー氏が、日本で撮影した作品です。
葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は19世紀に制作された48点の木版画で、富士山をテーマとした作品の中でも最も有名なもののひとつです。また、北斎を始めとする江戸時代の浮世絵は、デュッカー氏と同じくオランダ出身の画家ゴッホなどの印象派の作家たちにも大きな影響を与えたことで知られています。
デュッカー氏は2010年にオランダのライデンにあるシーボルトハウスで北斎の「富嶽三十六景」と出会い、大きなインスピレーションを得ました。その時のことを彼はこのように語っています。
「・・・北斎の木版画にわたしは自分の「時を捉える」街角の写真、また、空間とそこにある霊気を求めるわたしの風景写真との類似を見た。さらに、北斎がしばしばやって見せる、広大な風景とさまざまな日常の出来事とのコンビネーションに刺激され、わたしは自分の「富嶽三十六景」を作ることにした。
わたしの写真には、景色、市街地、電線、線路、広告、さまざまな状況の人々、そして、もちろん富士がある。・・・」(引用終了)
北斎が19世紀の江戸周辺の人々の営みをその作品の中に取り込んだように、デュッカー氏もまた21世紀、現代日本の富士山周辺の人々の営みを彼の作品の中に写し込んでいます。北斎の浮世絵は伝統的な日本画の特徴を持ち、シンプルで写実的ではなく、影などの不必要だと思われるものは省略されています。一方でデュッカー氏の作品は写真を使っていることから当然写実的で、撮影されたものは省略されることなくすべて画面の中にとどまっています。
このように一見対照的にも思える両者の作品ですが、どちらもその時代の最新技術を使い、その時代を多様な面から映し出した「コンテンポラリー」な作品です。
デュッカー氏の日本での初めての個展となる今回の展示では約15点の作品を展示します。
13:00~19:00
火曜・祝日休廊 土曜・日曜はアポイントメント制
Closed on Tuesday & Holiday. By appointment only on Saturday & Sunday.
その他の休廊日はこちらをご参照ください:休廊日等のご案内
ギャラリーのコレクションより14点のランドスケープ作品を展示しています。
杉本春奈さんの「SAKAI」シリーズより、春にふさわしい2点の作品も展示しています。
京都のコウジュコンテンポラリーアートで個展を開催中のPalla/ 河原和彦さん、東京の蒼穹舎で個展を終えられたばかりの真月洋子さんの作品もご覧いただけます。(それぞれの個展での発表作とは別の作品になります)
13:00~19:00
火曜・祝日休廊 土曜・日曜はアポイントメント制
Closed on Tuesday & Holiday. Appointment only on Saturday & Sunday.
その他の休廊日はこちらをご参照ください:休廊日等のご案内
今年もお問い合わせの多かった楢木逸郎氏の作品「The Dancers」「Nomads」「Photographs」を中心にギャラリーのコレクションより、Palla/河原和彦氏、山中賀與子氏、西川克二氏の作品を展示しています。
楢木氏は作品に加えて作品集3冊も販売しています。
また杉本春奈氏の作品も展示しており、展示作品以外にもご覧いただけるプリントもございますので、10月の個展を見逃された方はぜひお立ち寄りください。
2014年は12月26日(金)まで開廊、2015年は1月14日(水)より開廊いたします。
Works by NARAKI Itsuro, Palla/ KAWAHARA Kazuhiko, YAMANAKA Kayoko, NISHIKAWA Katsuji and SUGIMOTO Haruna from Gallery Collection.
Gallery is closed from 27 December, 2014 to 13 January, 2015.
2014年9月17日(水)~10月6日(月)の間は常設展を開催しています
13:00~19:00
火曜日・祝日休廊
土曜日・日曜日はアポイントメント制
お手数ですが上記定休日以外の休廊日等については右記「News」欄の「10月の休廊日等のご案内 」をご参照ください
13:00~19:00
会期中は火曜日のみ休廊
※作家在廊予定日は お知らせ をご覧ください
11月7日(金)19時まで展示しています
杉本春奈氏は1986年高知県に生まれ、2005年から現在にわたり高知をベースに写真作品を制作、発表を続けている作家です。13歳から写真を撮り始め、高知の沢田マンションギャラリー(注)の創設メンバーとして、高知の若手作家たちのアートシーンを牽引する場をつくってきました。
「Boundary」は「境界」を意味する英語です。高知から関西へ度々移動している作者は、その途中、植物の生態が地域によって変化していることに気づきます。その中でも特に淡路島に注目し、島をめぐりカメラを通して様々な発見をします。
今回の作品について作者は以下のように語っています。
「カメラを持って外へ出ることは、何かを見つける作業である。
撮影地に選んだ淡路島を歩き、被写体に近づくうちに、私はある境界に気づいた。
これ以上は近づけない線の存在。でもそれは、目には見えない。
目の前に現れた景色、生と死が混ざり合った状態について考える。
淡路島は国生みの舞台として、日本神話との関わりが深い。
神話と現実が混ざり合った世界。
その境界はどこにあるのだろうか。」
また会期中10月26日(日)16時より、銀杏菴(大阪市中央区龍造寺町7-17)において、作者の杉本春奈氏と生態学者の伊勢武史氏(京都大学フィールド科学教育研究センター森林生態系部門森林育成学分野准教授)のトークイベントを開催いたします。(定員15名、参加費無料)