浅井英美 写真展 「肖像 そこにありて ときの流れ」

 浅井氏は1954年名古屋に生まれ、関西をベースに写真作品を制作、発表している作家です。1992年に「30代の肖像」、2004年に「40代の肖像」と、それぞれの世代の人々のポートレイトを撮影した作品集を発表、そして2024年に写真集「肖像 そこにありて ときの流れ」を発表しました。

 今回の個展では、作品集「肖像 そこにありて ときの流れ」より、1985年から2024年の間に4×5インチの大型カメラで撮影された約10名の人たちの、過去とその後の2点組のポートレイトからなるモノクロームのシルバーゼラチンプリント作品を展示します。

作品について作家は次のように述べています。
「・・・以前に撮影させていただいた人を、時を経て、もう一度撮影させていただいた。以前に撮った時点からみれば、その人の未来の姿がここにある。私が撮影したいと思った人たちは多様な生き方、人生とのさまざまな向かい方の中で、それぞれの場所で地に足をつけ、自身の生き方を持ってちゃんと(真摯に)生きている人たちだ。そして私はそういう人たちに憧れ、近づきたい『今、そこで生きている姿』を残したい、撮りたいと思い、対峙した。・・・・」

 「時の流れとは」、そして「生きることとは」と、様々な問いを与えてくれる作品を皆様の視点で楽しんでいただければ幸いです。

  • 浅井英美 写真展 「肖像 そこにありて ときの流れ 」

  • 2025.5.28(水)~6.8(日)

  • ASAI Hidemi

  • Portraits: The Sands of Time 1985-2024

  • May 28 - June 8, 2025