山中賀與子 作品展

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  • 山中賀與子 作品展

  • 2016.5.22(日)~6.12(日)

  • YAMANAKA Kayoko

  • "Recent Works"

  • May 22, 2016 - June 12

 

 

山中氏は1967年神戸市に生まれ、芦屋女子短期大学を卒業後、裏千家学園に学び、茶道教授となる一方で大阪のビジュアルアーツ専門学校を卒業後、関西をベースに活動し、写真作品を発表している作家です。

これまで彼女は、日常生活の時間の流れの中で気にとめることの少ない何気ない場面を正方形の画面にとどめた写真作品を制作してきました。そこから現れてくる像と、肉眼では止まった時間の中から世界を みることができない我々の視覚による印象との間に、奇妙な「ずれ」を感じさせ、独特のユーモアを持った世界を構成し、見る人の世界との関わりを問いかけるような作品となっています。 2000年代初頭から作家は新しく開発された町に移り住み、新しい生活を始めました。そこで3人の子供を産み育て創作活動を続けています。今回の作品展では、21世紀のニュータウンで、そこで成長を重ねる子供たちの姿を通して人間の営みが街を育てていく様子を独特の視線で捉えています。 自身の作品について作家は次のように語っています。

「この新しい街に住んで13年。誰も知り合いがいなかった世界が子どもたちの成長と共に地域に溶け込み、つながりが生まれていく。それをリアルに体験した今だからこそ撮りたいものがある。ニュータウンが整備された無機質な美しい街であるだけではなく。人々が寄り添い温かく協力しあえる、そして確実にこの子どもたちの故郷と呼べる場所になっていくのを感じる。そんな街の成り立ちを撮り続けたい。」

今回の展覧会では、6×6センチのフィルムと二眼レフカメラを使って撮影されたカラーの写真作品、 約15点を展示、販売いたします。